普段からイヤホンやヘッドホンは基本的に使い終わったら、必ず付属としてついてくるケースだったり、中古で購入した機種ならそれがついて来ない事もあるので、そんな時は別途専用のケースを買ってまでしても使い終われば収納するようにしています。
そんな面倒なことできないって思われるかもしれません。
でも、ケースに収納するかしないかで、イヤホンやヘッドホンの断線、もしくは劣化や故障のリスクを格段に抑えることができるんですね。
今回はそんな収納することの重要性やケースを用いることのメリットなんかをお話ししていきたいと思います。
収納する必要性

外にイヤホンやヘッドホンを持ち出す機会は、音楽をよく聴かれる方なら多いと思うんですですが、聴いた後はどうされていますか?
プレーヤーにイヤホンのケーブルをグルグル巻きにしたり、あるいはそのままカバンに放り込むなんて事もあるかもしれませんね。
確かにイヤホンや安いヘッドホンは消耗品で断線したり壊れたら買い換えればいいと割り切っているならそれはそれで問題ないのかもしれません。
でも、イヤホンやヘッドホンに愛着があって、少しでも永く愛用したいと考えているならぜひ、ケースに入れて保管される事をオススメします。
専用の保管ケースに収納することで断然、イヤホンやヘッドホンの劣化具合や断線リスクが変わってきます。
まず、断線リスクですがイヤホンの場合だったら極端に強い力がケーブルにかかれば当然パッツリ線は切れてしまいます。
そうではなく、同じ方向やそれとは逆の方に何度もケーブルの線が折られたりすると、どんどんその部分にクセが付いてしまい、そこから断線します。
例えるなら、針金と同じで何度もグリグリ捻っていると切れますよね。
イメージ的にはそんな感じなのですが、イヤホンだと割と長い時間を経て起こりうるので、気付いたら鳴らなくなった。
っていうこともよくある現象です。
プレーヤーにイヤホンを巻き付けるというのはまさにこの現象を自ら招いていることと同じなので、ケーブルの寿命を考えるなら避けた方が無難ですね。
それ以上にリスクがあるのが、「カバンの中等にそのまま放り込む」
です。
ついつい、急いでいる時はそのまま突っ込んでしまいがちです。
カバンの中の物が少ないならまだ良いかもしれませが、沢山ものが詰まっているならなお注意が必要です。
カバンの中で揉みくちゃになりいろんなものに絡まって、まず断線リスクが上がります。
さらに懸念されるのが、イヤホンやヘッドホン本体に傷が付いてしまう事です。
下手をすれば筐体を割ってしまったり、カバンから取り出すときに絡まったケーブルを無理矢理引っ張りだしてその弾みで、内部の線材を引きちぎる結構になりかねません。
これらが直ぐに結構としてでなくても、間違いなく傷みにつながりやすい環境ですね。
使い終わったら収納ケースへ

そこで、これらのリスクを回避するために「収納ケース」が登場するわけですが、もちろん特別に高いものを用意する事もなくて、ミドルレンジやハイエンドと呼ばれる部類なら付属として最初からケースが付いてくる場合が多いです。
デザインだったり、メーカー純正品のケースならば統一感もあって間違いないですね。
それ以外でもケースは用途に合わせて豊富に販売されているので自分の環境にあった選択をしていくといいと思います。
具体的には
- ハードタイプ
- セミハードタイプ
- ソフトタイプ
- シリコンタイプ
- レザータイプ
のバリエーションがあります。
詳しく見ていきましょう。
ハード・セミハードタイプ
文字通り、ソフト・レザーケースと比べて硬質で衝撃に強い素材を用いて作られたケースですね。
大切なヘッドホンやイヤホンを保護するにはうってつけのケースで、これに入れておけば、バックやカバンの中でも全く問題がない保護能力があります。
強い衝撃でも多少の重量が乗っかってきても中のイヤホンは無傷です。
特にヘッドホンはこの手のタイプが間違い無いかと思います。
できるなら、ケースの外側が衝撃に強いハードタイプで、中身はクッション性のある柔らかい素材が使われたものがベストですね。
ソフトタイプ
柔らかく布製が多いタイプです。
イヤホンの付属ケースでよく見かけたりしますが、このタイプの良さといえば「手軽さ」かと思います。
何より楽で軽いので、すぐに取り出して服のポケットなんかにも入れられたりします。
クッション性もあるので「ケースに収納する」という習慣を身につけやすいです。
ただ、重量や負荷がかかるとすぐ潰れてしまうのであまりに大荷物のときなどは一緒に入れないようにするといいです。
シリコンタイプ
次にシリコンタイプですが、これの最大の魅力は「優れた防水面」です。
どのケースも多少の防水能力はあるかもしれませんが、もし湿度が強い場所や地域にいたり、梅雨時などはこのタイプだと水に濡れて、イヤホンを壊わすリスクを最小限に抑えることができます。
万が一落としたとしても、シリコン特有のクッション性で衝撃を吸収してくれます。
小型なイヤホンに向いたケースかと思います。
レザータイプ
続いてレザータイプです。
上質な雰囲気を醸し出すレザーは見た目がシックな印象なので、ファッションの一部としても取り入れることができます。
なのでおしゃれの一部として、レザーケースを選べばより持ち運ぶのが楽しみになるといえます。
使えば使いこむほど、革が馴染んで使い勝手も良くなります。
また撥水加工されたものが多く、多少の水濡れも気にしなくていいので外用途ならオススメのケースです。
ちなみに防水加工が生地そのものが水を通さないものに対して、撥水加工が生地表面をコーティングして水を玉状にして弾くタイプになります。
なので撥水加工は使えば使うほどコーティングが薄れてじわじわと水が滲んでくる場合があるので注意が必要です。
上記以外のケース
これら以外にもまだまだ便利なケースが存在しています。
ハードタイプのケースで中身に収納ポケットが付いているものです。
ヘッドホン専用ケースなら、このポケットにケーブルや、充電器、予備のイヤーパッド、小型のプレイヤーなどもまとめて収納できるかと思います。
イヤホンにも内側に同様のポケットが付いているものがあり、ケースそのものは小さいですのでクリーニングツールや替えのイヤーピースを入れておくと便利です。
この他にイヤホン、特に、カスタムIEMを保管するのに最適で「衝撃性樹脂」を採用したケースも存在します。
世界的に有名な「ペリカンケース」ですね。
主な特徴として、高い気密性・防水性と耐衝撃性、耐圧性、防塵性を兼ね備えていているので、保護ツールとしてはこれ以上ないくらいのケースなのでオススメです。
ボクも大切なカスタムIEMはこれに入れて持ち運んでいますが、ケースに対する信頼度が高くて、多少、乱雑に扱っても全く問題ありません。
また、カラビナ付きですのでカバンやリュックにかけて持ち運びが可能で、携帯性も抜群ですね。
まとめ

ケースにも多種多様があり、改めてイヤホン、ヘッドホン別にオススメケースをまとめてみますと
イヤホン
- 荷物が少なく、楽に収納するなら「ソフトタイプ」
- 防水や衝撃性を考えるなら「シリコンタイプ」
- カバンやリュックなど荷物が多くあり、万全にイヤホンを保護するなら「ハード・セミハードタイプ」
- イヤホン(カスタムIEM)を完璧に保護し、持ち運ぶなら「ペリカンケース」
ヘッドホン
- ヘッドホン「純正のケース」を使う
- 「ハード・セミハードタイプ」なら本体に傷やダメージが少ない
- 見た目重視なら「レザーケース」が随一。撥水効果で多少の水濡れもOK
- ハード・セミハードタイプで内側に「ポケット」が付いていればまとめて持ち運べる
です。
ヘッドホンやイヤホンを使うたびに専用ケースに収納するのは手間がかかって面倒なのですが、冒頭からお伝えしている通り、自分の大切なイヤホンやヘッドホンを永く大切に愛用する上で欠かすことができないアイテムです。
上記で紹介したケース以外にも、おしゃれなもの、かわいいタイプのもの、様々な種類がありますので、ぜひケースにも愛着をもっていただいて、大事な「愛機」を持ち運んでもらえたらなと思います。