いつものように音楽を一通り楽しんでいたある日。
ヘッドホンを頭から外すと「ほわーん」っと何ともいえない臭いが漂ってくる。
何の臭いか探っていると、どうもヘッドホンから異臭がしてきて思わずゾッとした。
そんな経験された方も少なからずいると思うんですね。
ヘッドホンが、特に自分の愛機だった場合はショックが大きいですが、そもそも何で臭いが染みついたのか、何が原因で臭うようになったのか。
その解決策は何か。
今回は「ヘッドホンの臭い」にフォーカスして、みなさんと一緒にシェアしていこうと思います。
なんで臭うの?

毎日ちゃんと入浴もしているし、なんでヘッドホンが臭いだすのか?
改めて聞かれると悩んでしまいそうですが、ヘッドホンの場合だったら、顔や頭の「皮脂」や「汗」に接するポイントに掛けるので、その皮脂や汗が臭いの元凶になっているケースです。
皮脂汚れと汗
「皮脂」は文字通り、人間の皮脂腺から分泌される液体なので、それがヘッドホンのイヤーパッド、またはヘッドバンドや、ハウジングそのものに付着してしまう。
そこから雑菌が繁殖し、臭いに繋がっていると考えられます。
また汗なども雑菌が繁殖しやすくなるので、かなりの確率で「臭い」に直結すると思います。
汗そのもは、かいた時点で臭いを発するわけでなく、時間が経つにつれてそこから徐々に雑菌が繁殖して臭いに変わっていきます。
夏場って温度の高いところにいるとすぐに大量の汗をかきますよね?
その汗は最初、ほとんど無臭なんですが、程なくして刺激臭に変化します。
これがヘッドホンでも同じことが言えてしまう。
ヘッドホンをしている時にかいた少量の汗とかでも、それがイヤーパッドなんかに蓄積して、沁み込んでいってそれが臭いの原因になるんですね。
ヘッドホンの使用頻度
少量の皮脂や汗程度ならそんなに異臭まではなりにくいですが、これが毎日使い続けた場合だったらどうでしょう。
汗や皮脂の蓄積は当然増えてきます。
そして気になるのが外にも持ち出しているケースで、普段使いからヘッドホンを愛用されている方も多いと思います。
でも汚れた手で触ったりだとか、外の特有の外気や臭いがヘッドホンに染みついてしまうとこれも異臭につながります。
ヘッドホンの使用頻度が高ければ高いほど当然、顔や頭の油分や汗などに触れる機会も多くなるので、臭いも早い段階で表れてきます。
頭皮の皮脂はなぜ臭い?

先ほども少し触れましたがそもそもなんで頭皮が臭うのか。
毎日しっかりシャンプーして、念入りに洗っているのになぜ?
実はしっかり洗ってはいても、分泌される皮脂の量が多いと数時間後には頭皮の毛根を詰まらせてしまうんです。
その詰まった毛根に汗やフケが混じると、そこから雑菌が繁殖してしまい頭皮の臭いへと変貌します。
シャンプーの仕方にも問題がある
頭を洗う段階でしっかり泡立てができていなくて、そのまま軽く全体を洗うだけでは不十分なんですね。
結構、頭は洗っているつもりでも、泡立てるのが面倒だって感じてる方もいるかもしれませんね。
シャンプーの際はこの泡立てが「肝」で、必ず洗う前にお湯でしっかりすすいでシャンプーの通りが良くなるように馴染ませておきます。
ある程度、髪にお湯が馴染んでいればシャンプーの泡はかなり立つので、さらに細かく泡立てる事を意識しながら、やさしく丁寧に洗い上げると良いです。
髪を洗い終わった後にしっかり洗えていれば、触ったときの感触がにいつもと違う質感だと気づくかと思います。
また洗った後の”すすぎ”も大切で、泡の力で皮脂汚れを浮かせても、すすぎが甘かったらまた汚れが戻ってしまいます。
なのでここも面倒なんですが、時間をかけてゆっくりすすいでいくと良いです。
しっかり洗い終えたら、ドライヤーで乾かすことも忘れてはいけません。
例えるなら、雨の日に洗濯物を室内に干した。
けれど、生乾きな洗濯物から臭いがする。
これは生乾きという状態から雑菌が繁殖して臭いを発してるんですね。
なのでそれは頭皮にも言えることで。
しっかり乾かさない生乾きの髪や頭皮から雑菌が増えて、それが異臭へとつながる。
これが頭はしっかり洗えているのに、すぐ頭皮が臭いだす原因なんですね。
食生活を見直す

皮脂や汗の臭いは誰しもあると思うんですが、それでも臭う人とそこまで臭わない人がいます。
これは「食生活」がかなり関係してくると考えられます。
脂っこいものを食べればその分、皮脂の分泌は増えてしまう。
甘いものは毛穴をつまらせたり、汗をべた付かせて、より臭いの原因となります。肉食が多い人も、要注意ですね。
臭いの原因となる成分が体のなかで蓄積されてそれが臭いへと変わってしまします。
なので、甘いものなどの糖質を少し抑える。ジュースや缶コーヒーなどはかなり糖分が入っているので、これをブラックコーヒーにかえたり。
または、水やお茶を飲む。
食べ物で言えば脂身の多い肉より、鳥の胸肉など脂質が低くて高たんぱくなものを選んだり。
脂身の多いものでも茹でてしまえば、その分、脂が抜けるのでオススメです。
あとは、野菜などに含まれるのビタミン、ミネラル、食物繊維を取れば、体の調子も良くなるし、老廃物も排出されて体をクリーンな状態に保てれます。
この「食」に関してボクも体感したことなんですが、どうしても偏った食生活になることってあると思うんですね。
でもそんな時って体調が優れない日が多かったり、ストレスも感じやすい。
夏場なんかは汗をかく度に、嫌な臭いへとすぐに変わってその匂いに悩んでいました。
しかし、食を根本から見直してそれを継続して改善できれば、驚くほどに体の調子や体臭が改善され、ヘッドホンなどの汚れや臭いも減ったので、かなり大切な要素かと思います。
ストレスと睡眠不足
臭いの原因として、日々ストレスを多く抱え込む人は、それがもとで血行不良や自律神経の乱れを起こし、皮脂を過剰に分泌してしまうようです。
さらに追い打ちをかけるように、ストレスを感じることで男性ホルモンが増えてより皮脂を分泌してしまうんですね。
なので、運動など、(特に筋トレはオススメです。)などして、ストレスをため込まない、日々の入浴を大切にするなどして血行をよくすることで改善できます。
入浴は自律神経を安定させ、深い睡眠に入りやすい効果もあります。
睡眠もかなり大事なポイントなので、疎かにできません。
睡眠中に成長ホルモンが分泌されて、それが肌や頭皮の健康を保ってくれます。
睡眠は乱れた自律神経も安定させてくれるので、ストレスを感じやすい方は入浴に加え、睡眠も意識してみると、どんどんいい方向へ変わってきます。
ストレスや睡眠不足が減れば、結果的に”臭い”も改善できるので、大事なヘッドホンも臭わなくなると思います。
ヘッドホンの手入れ法

ここまで臭いの原因を根本から掘り下げてみたんですが、なんだか健康情報にそれてしまいましたので本題に戻します。笑
臭いの原因は何となく理解できたと思うんですが、じゃあ臭いの付いたヘッドホンはどうやって手入れしたらいいの?
ってなりますよね。
洋服のように洗濯機で丸洗いできればそれにこした事はないですが、そうもいきません。
まず言えることは、汗や皮脂汚れを使用するたびに、こまめにふき取ることが臭いを発生させない解決策へとつながります。
ヘッドホンのイヤーパッドは「人口皮革」が多いですが、この人口皮革は水にぬらすと劣化してしまう性質があります。
なので基本的には、目地が細かい、乾いた布で優しく拭き上げる事がベストです。イヤーパッドに付着した汗などの沁み込みを最小限に抑える事ができます。
臭いを消し去ろうと、消臭スプレーをかける人もたまに見かけます。
ヘッドホンのハウジングや内部のドライバーユニットに入りでもすれば、それこそ音質低下に結びつきかねないのでオススメできません。
なので、柔らかい布でとにかく乾拭きをする。
これがどの機種とも分け隔てなく、ヘッドホンに優しい手入れ法だと思います。
これで劣化もある程度防げますし、長くヘッドホンを使用できますし、丁寧に拭き上げればより愛着も湧いてきます。
イヤーパッドの内側など、細かいほこりや汚れが溜まりやすい場所なので、そんな時はガムテープを巻いて、それで手早く汚れを取っていくと綺麗になります。
エアーダスターも効果的に清掃も手っ取り早いって考えられがちです。
確かにに一瞬で汚れは吹き飛ばせます。
しかし、ヘッドホン内部にゴミを押し込んでしまう原因にもなりかねないので、この方法は避けた方が無難かと思います。
まとめ

ヘッドホンの臭いの原因としては
- ヘッドホンに付着した皮脂や汗の蓄積が臭いの元になる
- ヘッドホンの使用頻度が高く、清掃をこまめにしていない
- 皮脂汚れはシャンプーの仕方に問題がある
- 食生活の乱れが体臭や臭いの原因になる
- 睡眠不足、またはストレス過多による皮脂の過剰分泌
の5つです。
続いて改善策は
- ヘッドホンに付着した汚れは目地の細かい乾いた布でふきとる
- 毎日つかうヘッドホンなら定期的に手入れをする
- 頭皮の皮脂が臭いの元なら、シャンプーの仕方を見直す
- 食生活の乱れは、体臭のもとなので自身の健康のためにも意識をする
- 良質な睡眠をとることでストレスも緩和され、それが皮脂の分泌を正常に戻す
です。
ヘッドホンの臭いから露になる自身の生活習慣。
実際にボクも頭皮臭いがあったり、それがもとで湿疹等の荒れを何度も繰り返した経験があるんです。
その時は、ヘッドホンにも特有の濃い臭いが染みついてしまったり。
そこから知り合いの美容師さんにシャンプーの仕方をレクチャーしてもらったり、健康や食生活についてもいろいろ調べてみたり、改善できるところは地道に変えていきました。
すると3か月も経ったころには、頭皮の湿疹や臭いも気にならなくなり、「ヘッドホンの臭い」もなくなりました。
また、イヤーパッドやヘッドバンドなど、特に夏場なんかは念入りに傷や傷みがでないように拭き上げています。
おかげで、毎日つかっても快適できれいな状態のヘッドホンを楽しめるので、音楽を聴くのがより心地よくなります。
ヘッドホンの臭いは、自分の生活習慣を見直すチャンスでもあり、拭き掃除やメンテナンスはヘッドホンを永く大事に使用するためのひと手間なので、この機会に意識をしてみてはいかがでしょうか。