ヘッドホンに延長コードを足した音ってどうなの?知っておくべき5つのこととは

気に入ったヘッドホンを買ったはいいけど、いざ装着してみると「ケーブルが短い!」なんて経験された方って結構いると思うんですね。

ボクの場合はイヤホンでもケーブルが極端に短い機種に当たったことがあって、どうやっても素のままじゃ持ち歩いて聴くことすらできない。

出来て、胸ポケットにぎり届くくらいの長さで、どうにも使い物にならない。

余儀なく延長ケーブルを継ぎ足して、持ち歩けるくらいまで延ばしたことがあります。

延長ケーブルを足して、ケーブルの長さに関しては解決できた。

でも、そこに潜む”ある”落とし穴があるんです。

オーディオに精通された方なら何となく想像が付くかもしれませんね。

そう、延長コードをイヤホンやヘッドホンに継ぎ足した時点で音が少なからず劣化してしまうんです。

それは、「繋いだところに物を引っ掛けて外れてしまった」とかの単純な事から、接点個所からくる「ガリガリ」としたノイズだったり、延ばしすぎて外部の電磁波なんかを拾ってそれがノイズの元になったり。

目に見えない謎のノイズに悩んだりする原因だったりするんですね。

延長コードっていろんな長さがあって、痒い所に手が届くかなり便利なアイテムです。

今回はそんな「延長コード」にフォーカスしてみなさんとシェアしていきたいと思います。

延長コードは必要か?

ボクは以前、舞台関係の仕事をしていた経験があるんです。

舞台の裏方には必ず”音”に関する専門のスタッフがいて、音響さん(PA)がマイクや音響機材を仕込むんですけど、マイクにしても機材にしても長い延長コードを繋ぐんですね。

コンサートやライブで見かける機会もあるかと思いますが、マイクも有線タイプはとにかくケーブルが長いです。

なんで長いかといえば、元の電源や機材までの距離があったりだとか、舞台上で動かせる範囲が広がったりだとかあるんですけど、そういう「延長」は必需品で、なくてはならないと思うんです。

んでね、

オーディオ、個人で家庭やポータブルで音楽を楽しむって場合に延長コードが必要かといわれると、そうじゃないんです。

それをいうと、「家の配置上、延長コードを使わないと機材が組めないよ!」

「使ってるヘッドホンのケーブルが短すぎて外で持ち歩けない」

って声があがりそうです。

確かに家庭のオーディオ環境も好きに配置できたらそれが一番ですし、部屋の構造だったり他の家族との兼ね合いでなかなか思うようにセッティングできないこともあると思います。

延長コードを使う事でおこる音質劣化

じゃあなぜ延長コードを使う事をオススメできないかというと、冒頭でも少し触れましたが他にもあるので見ていきましょう。

具体的な影響は、

  1. 繋いだところに物を引っ掛けてそこからケーブルが外れる
  2. 接点個所からくる「ガリガリ」としたノイズ
  3. 延ばしすぎて外部の電磁波を拾う
  4. 延長することでケーブル本体の劣化が早くなる
  5. 異種金属の結合でダイオードができて音が悪くなる

です。

1.「繋いだところに物を引っ掛けてそこからケーブルが外れる

これは延長ケーブルを使ったことがある方なら経験あると思います。

特にポータブルで持ち歩いていて、何かの拍子にケーブルを繋いだ接点を引っ掛けて外れてしまうケースですね。

これは長くなったことで余った部分がものに引っかかりやすくなったわけですが、強い衝撃を受けてケーブルそのものの断線も懸念されます。

それ以前に、引っかからないようにとそこに意識が行きがちなのでちょっとしたストレスになりかねません。

2.「接点個所からくる「ガリガリ」としたノイズ

これまた、延長ケーブルを使った方ならわかるかもしれませんね。

音楽を聴きながら延長ケーブルの接点が触れる、もしくは回転すると「ガリガリ」「ジリジリ」といったノイズを発することがあります。

どんなにカッチリ接合できていたとしても、延長ケーブルとして繋いでいる以上、取り外しが効くので、接合部分の動きはどうしても起こります。

接合部分が動くとノイズを発する可能性は高くなるので、それが頻繁に入ればせっかくの音楽を楽しめません。

3、4「延ばしすぎて外部の電磁波を拾う」「延長することでケーブル本体の劣化が早くなる

家庭でヘッドホン、または機材の電源ケーブルが届かないので延長ケーブルを使う場合に生じるトラブルですね。

ヘッドホンや機材のケーブルを延長して繋ぎ足して使う。

これの問題は、目に見えないところで周りの「電磁波」の影響を受けているというところです。

低い鈍い音で「ブーン」と鳴るハム音といわれるノイズですね。

これの原因に気づかず、謎のノイズに悩んでる方もいるかもしれません。

5.「異種金属の結合でダイオードができて音が悪くなる

延長ケーブルを使う事で特に気にするべきポイントです。

なんだか小難しいんですが、どういうことか解説すると

材質の違う金属同士を結合させると、ダイオード(電流を一定方向にしか流さない作用)ができてしまい、音を劣化させるんですね。

これが増えれば増えるほど劣化するので注意が必要です。

変換ケーブルやプラグでも起こる音質劣化

この異種金属の結合は、何も延長ケーブルだけではなくて「変換ケーブル」や「変換プラグ」でも起こり得るんです。

例えば、ポタアンとヘッドホンを繋ぎたいとします。

ポタアン側は3.5mmステレオミニプラグ。ヘッドホンは2.5mm 4極プラグ。

このままではポタアンには繋げないのでメス側が2.5mm 4極、オス側が3.5mmにできる変換ケーブルかプラグが必要になります。

もちろん、そんな要望に応えた製品はたくさん売られているわけですが、ここで重要なのが繋ぐ側と繋ぎたい側が同じ材質であることなんですね。

これが片や金メッキ、片や錫メッキだと異種金属の結合で、その部分で音が劣化して、さたに経年でサビたりする可能性も出てくるんです。

その他に、アンプの配線とかでも同じ事が言えたりします。

音質劣化を防ぐためには?

これらの原因が分ったところで肝心な解決策なんですが、まず第一にすべき事は無駄な接点を減らすことです。

ヘッドホンケーブルならリケーブルして適切な長さを選択します。

家庭用のなら2m、ポータブルで1.2mがオススメです。

可能であれば、変換プラグの類も使用は避けたいですね。

  • 無駄な接点を減らす
  • リケーブル可能なら用途に合わせた長さを選んで付け替える
  • 延長ケーブルを使ってノイズがでるなら「シールド線」を使う
  • どうしても変換プラグやケーブルを使う場合は素材とメーカーを統一する

が考えられます。

無駄な接点を減らす

繰り返しになりますがとにかく必要以上なケーブルの継ぎ足し、接続は避けたほうが無難です。

ヘッドホン、イヤホンケーブルなんかは極力一本もので使うようにすると音質劣化を回避できるので特にオススメですね。

電源ケーブルやRCA、XLRケーブルはシールド仕様のケーブルを選ぶと、周囲の電磁波を防いでくれるので、ハム音や微細なノイズを軽減できます。

ヘッドホン、イヤホンでどうしてもリケーブル不可能な機種で長さが足りないよという時は、線材やプラグの材質を統一する、できたらメーカーも揃えられると音質劣化を最小限に抑えられるからなるべく意識すると良いと思います。

まとめ

以前はよく分からないまま、とにかく短いからという理由で、目についた延長ケーブルを買って繋いでいました。

それは、イヤホンやヘッドホン、変換ケーブルも含めてです。

当時は、ポータブルでもアンプだ、DACだといって音質にこだわっていたんですが、今思い返すと今回の「延長ケーブル」とかそういうところで音質劣化を自ら招いていたんですね。

なので、少しでも音質向上を目指したいなら「延長ケーブル」や「変換ケーブル / プラグ」にも目を向けてみると意外な盲点だったりするかもしれません。