HSPは聴覚が過敏。苦手な音を乗り越えるための対策法とは

繊細な人って「感受性」がとても豊かです。

五感が研ぎ澄まされている方が多く、その中のどれかに特化した方もいます。

聴覚が過敏であれば、「生活音」や「突発的な音」にビックリしてしまうことも。

そんな「音」にストレスを人一倍感じてしまう方もいます。

もちろん、ストレスを感じるような悪い音だけに過敏になるのではなく

「いい音」にも過敏になれます。

感性を解き放って、美しい音に身をゆだねる。

時間を忘れて楽しむことができるわけです。

それでも、日常生活ではそういった「良さ」が厚い雲に覆われてしまい、不安や苦手と思う音に支配されがち。

苦手と感じる音をすべて消し去ることはほぼ不可能に近いです。

でもそれらを対策して、少しでも安心して日常を過ごすことはできます。

HSPはどんな音が苦手

音に過敏な人ってボクも含めてどんな音に苦手意識を持っているのか。

【HSP】聴覚がとても過敏な繊細さんが安心して「音」を楽しむ方法とは。」でもふれましたが、人が怒鳴り声をあげているだけで、自分が怒られているかのように気分が沈んでしまいます。

このほかにも、

  • 騒音
  • 人ごみ、せわしなく動く人の音
  • サイレンやバイクが通るなどの突発的な音
  • 掃除機やアラームなどの音
  • ドアを開閉する音
  • テレビの音

など。

普段の生活を振り返ってみるといろんな苦手な音に溢れているわけです。

そしてそんな音に悩む方がある一定の割合でいて、酷くなれば生活に支障をきたしてしまったりする。

上記で挙げた例でいうなら、救急車なパトカーなどのサイレン。

突然鳴り響くその音にとてつもなく怖くなったりしてしまう。

もっと日常にフォーカスすると、ドアを「バタン」と強く開け閉めする音にもビックリしたり。

掃除機をかける吸引音や目覚まし時計のアラーム音も過剰に不快と感じたりします。
(おかげで寝過ごすことはないですが。笑)

人ごみなんかも苦手に感じるわけですが、周囲でたくさんの人がせわしなく動き回る音。

ボクであればすぐに頭の中がごちゃごちゃしてしまい、体調が悪くなってしまう。

だからイヤホンなんかで耳をふさいで対策しないと、人が多い場所には行けません。

あと仕事の場面も例外ではなく。

これも共感できるって方が多いかもしれません。

デスクに座って集中したいけど、人があくせく動いていて集中ができないってケース。

仕事であるなら、それに加えて電話もなるし人の話し声もある。

聴覚が過敏な人にとってそんな環境の中にいると集中力が散漫になってしまい、どうしてもそういう音に意識が傾いてしまう。

これが続くとケアレスミスをしてしまったり、家に帰ればドッと疲れてしまってなにもやる気力がなくなる。

そんな悪循環になってしまうわけです。

人の話し声も気になる

ボクもそうなんですが「人の声」に過敏になってしまうことがあります。

先ほどもお伝えした「怒鳴り声」のような大きい声もそうなんですが、もっと分かりづらくて不安になりやすいこと。

「人の話し声」

です。

いろんな音が耳に入ってきて、情報を耳でキャッチしてしまう繊細な人にとって、どこからか聞こえてくる「人の話し声」にも過敏になってしまうんです。

誰しも多少なり気になるものですが、音に繊細な方であればそんな話声が聞こえてくると無意識に耳で聞き取ってしまう。

聞き耳を立てるつもりがなくても、どうしても意識がそこに向いてしまうんですね。

これが悪口やヒソヒソ話だとなおさらで。

「人が自分のことを悪く言っているのではないか」

などの被害妄想に陥ってしまい、そういう人に対して苦手意識を持ってしまうこともあります。

実際に悪口を言っているのなら距離を取ればいいのですが、そうではなく、本当は別のことを話していた。

などのケースもあるのでこれも悪循環につながります。

対策法

物と人、両方から出てくる苦手と感じる音を挙げてきました。

そこからどうすればそんな音を不快に感じなくなるのか。

その音自体を完全に消し去ることはできないけど、軽減することはできます。

なので安心して日常を過ごせるように音に対する対策を考察していきたいと思います。

騒音

工事現場などの大きな騒音は問答無用で耳を覆いたくなります。

これは聴覚が過敏な方でなくとも不快に感じる音の一つ。

もっとも効果的な対策法とするなら「耳栓」がおススメです。

これはボクの実体験でもありますが、この耳栓を使うだけでもかなり頭いっぱいに響き渡る騒音が軽減されます。

特に、そういう工事の仕事をしている方であれば耳の保護のためにも耳栓は有効的です。

あるいは自宅中、近隣で工事をしている時ってありますよね。

工事が始まる前に外出してして、その場を離れられればいいですが、なかなかそうもいかない。

であれば、すかさずイヤホンやヘッドホンを付けて音楽を楽しめば不快感は軽減できます。

パトカーや救急車が通るサイレンなどの突発的な音

予測できない音で、救急車やサイレンの音があります。

これは苦手というより「怖い」と感じる音でもあります。

何の前触れもなく不気味に鳴り響くサイレンの音。

これを対策しようと思ってもいつ何時くるか全く予想ができません。

耳をふさぎたくてもいつ来るのか分からないのでそういうことも出来ない。

なので、サイレンの音を聞いて恐怖を感じるのだけど、そこで大切なことは

「なぜサイレンを出しているのか」

恐怖に感じる視点を一度そこにシフトして考えてみる。

そうすると落ち着く場合があります。

救急車やパトカーのサイレンは「緊急性が高い」ことが発生したために、誰もが驚くような音を鳴らしているわけです。

なので、そこにフォーカスしてみる。

そうすれば、誰かが苦しんでいてそこに最短で向かうためにサイレンを鳴らしていることに納得がいきます。

サイレンを聞いた最初は、恐怖を感じますがそのことを考えるように意識をしたら自然と心臓の鼓動も落ち着いてくると思います。

掃除機やテレビなどの音

自宅にいても聴覚が過敏な方にとってはきつく「嫌だな」と感じてしまう音があります。

それは、掃除機の吸引音やドライヤーの音、洗濯機の音、テレビやスマホの音などが耳に刺さってきます。

自分でそういったことをする分には、行動する前に「構えて」いるのでそれほど気になりません。

家族など近くにいる人が何気なくそういった音を出す場合もあります。

そこであからさまに不機嫌な顔をすると相手に不快な思いをさせてしまいます。

なので、その場をいったん離れるか「自分がそういう音が苦手だから」と前もって「優しく丁寧に」話しておくことで納得してくれと思います。

たとえば「掃除機をかける前に一言いってね」「ドアはなるべくそっと閉めてね」「テレビの音少し下げていい?」

など。

余程のことがなければ応えてくれるので、一言伝えてみるのも苦手な音と向き合うためのポイントです。

人ごみ、せわしなく動く人の音

外出するとき、HSP気質の人はなるべく人が少ないところに行きたいのが本音。

人が大勢いるところは目がチカチカするし、次第にクルマ酔いのようになることも。

そんな場所は、五感が鋭敏なHSP気質にとっては過酷とも表現していい環境です。

聴覚過敏な方にとって、いろんな音に溢れている環境だからすぐに磨耗してしまう。

それでもどうしても人ごみの中に行かなければいけない機会ってありますよね。

家族や友人、仕事の同僚と一緒であればまだ気はまぎれます。

会話することでそこに意識を向けられるからです。

一人の時はどうするか。

ボクが思う最善の対策法は「イヤホンで音楽を聴く」です。

これは実体験ですが、イヤホンなどで耳を塞ぐことで、人ごみの中で発せられるごちゃごちゃした音をシャットアウトできます。

イヤホンをする、しないとでは疲労の仕方も結構変わってきたんです。

ただでさえ、そんな環境下では五感が鋭敏になってしまう。

なのでとにかく自分に入ってくる「情報量を減らす」ことがポイント。

そうすることで少なくとも耳からの情報を、好みの音に変えることでストレスを軽減できます。

イヤホンの種類もインナーイヤー型よりは、耳栓タイプのカナル型の方が遮音性が高く、低い音量でも音楽を楽しめるので耳にも負荷がかかりにくいです。

ノイズキャンセリング機能をもった「ワイヤレスイヤホン」という選択肢もあるので、取り回しの良さだったり使用環境に合わせて使ってみて下さい。

人が起因の音

デスクに座って仕事がしたくても周囲でせわしなく人が行き来している。

そこに意識を引っ張られてまったく仕事に集中できない。

そんな悩みを抱えている方もいます。

デスクワークだけでなく、肉体労働だって落ち着いて仕事をしたくとも慌ただしく周囲が動き回っていたり、音を立てていればなかなか集中できません。

これは考えれば考えるほど悪循環にハマるので、部署を変えてもらうか、思い切って転職するのもアリだとボクは思います。

実際にボクもこの悩みを抱えていましたが、転職をすることでかなり軽減されました。

でも早々に転職はできないとなれば、上司や周囲に真剣に相談してみる。

「本当に悩んでいる」それが伝われば、何かしらの配慮をしてもらえる可能性があると思います。

もし真剣に相談して冷たい対応であるようなら、やはり転職に向けて淡々と準備を始めた方が悩みの解決にも環境的にも得策。

まずは機会を見て思い切って相談をしてみてください。

人の話し声

先述した人の話し声がどうしても気になってしょうがない。

自分が悪く言われているような気がする。

そう感じて常に心がヒリヒリしているような悩みもあります。

ボクも学生時代、社会人となっても長い間その悩みに翻弄されてきました。

自意識過剰と言われればそれまでですが、どうしても気になってしまう。

もし、本当に悪意を持って何かヒソヒソ話をしているならその人とは完全に距離を取ってしまう。

何かあっても毅然としていれば相手はつまらなくなり、離れていきます。

また、「人を悪く言う人は、人に悪く言われる人」

これを覚えておくと気が楽になります。

そしてそんな陰で悪口を言わなければいけないくらいの「気の毒で弱い人」と思えばそこまで気にならなくなります。

ボクの場合だと、疲れている時ほど人の声が気になってくる傾向なので

  • 食事
  • 入浴
  • 睡眠

この3つを意識して改善していました。

とくに睡眠。

眠りが浅いと自律神経が乱れます。

なので、眠る3時間前に食事は済ませ「よく噛んで食べる」

スマホも寝る直前まで見ない。

そうすることで、胃腸や目に負担がかからず良質な睡眠が得られます。

寝起きもよく、気分がすっきりしているので多少のストレスにも動じくなります。

終わりに

よく、先述したような苦手な音に対策を立てていると「気にしすぎだよ」なんて言われることがあります。

でも気にしたくないのに、勝手にたくさんの情報が入ってきてしまうのが繊細なHSP気質の人たち。

その反対に大きな音でも人ごみの中でも全く気にならないって方もいます。

大切なのは両者の長所短所を「理解」して補い合うこと。

苦手な音がたくさん溢れているからこそ、すり減って疲れることって多くなります。

そんな苦手な音と向き合い対策をしていく。

徐々に疲労感も少なくなっていくと思います。

今回の記事を参考に、そんな対策法を日常生活の中で取り入れてみて下さい。

それでは。