HSPって言葉が世の中で認知されはじめたのはここ最近のこと。
それを知るまでは、なんで「こんなに生き辛さを感じるんだろう」って内心考えていまいた。
精神科にも通った経験があるくらい悩んでた時期があって、その時の診断は「不安神経症」でした。
確かに、不安や情緒が乱れることはあったけどなんか腑に落ちないんです。
でも、HSP=非常に敏感で繊細な人。
この事実を知るだけで前に進めたんですよね。
ようやく自分を知れたというか。そんな感覚でした。
でね。
そんなHSPの人って五感に敏感な人が多くって、とりわけ音に悩んでいる方もいます。
参考記事:【HSP】聴覚がとても過敏な繊細さんが安心して「音」を楽しむ方法とは。
音、とくに音楽に関しては「深くその世界観に浸る」ことができてしまう。
音楽を聴くことに「すべてのベクトルを向けることができる」んですね。
そんな音楽を聴くのが好きなHSPの方に向けて、「音楽を思いっきり楽しむためになくしたいこと」をお伝えしていきたいと思います。
音楽だけではなく、いろんな事に当てはまることなので参考にしてみて下さい。
HSPは同時作業が苦手

仕事なんかで同時に「あれもこれも」と仕事を任されてキャパオーバーに感じてしまう方もいるかも知れません。
これに時間制限なんか付けられて、急かされた時には頭が真っ白になります。
(ボクだけかな。。笑)
それくらい、同時作業が苦手。
ましてや期限付きなら尚のこと。
以前の仕事がそうでしたね。
上手い人であれば、他の人とうまく役割分担しながら期限までに仕上げてしまうんですが、これがHSP気質にはキツイんですよね。
役割分担の話をしようと思ってはいても。
その人の「その時の状況」を念入りに見てしまって、いつ相談しようかと無意識に悩んでいるんです。
忙しそうだったり、機嫌が悪そうであれば少し時間を置いて待ってしまう。
それがズルズル長引いて、遅くなってしまったり。
仕事の進め方も、まずじっくり仕事の流れを順番たててどうすれば最短で安全にいくのか考えないと動けなかったりする。
しかも、「この人はこうしたら嫌がるからこうしよう。あの人は・・・」
なんてことまで永延と考え込んでしまうんですね。
同時に複数の仕事も流さないといけない。
こんな風に、こと細かにいろんなアンテナを張って堂々巡りを繰り返す。
でも裏を返せば「一つの物事に深く取り組んでコツコツこなすことが向いている」
とも考えられます。
なぜか全く集中できない

同時作業が苦手なので、「一つに集中している時に他のことも同時に」っていう状況は集中できなくなる。フリーズしてしまうんですね。
これはもっと身近なことで例えると「音楽を聴きながら勉強する」なんかも集中できなくて勉強がはかどりません。
音楽の世界観に浸ってしまうからです。
勉強するなら静かな環境が一番集中できる。
「一点集中」が自分にあう。
そう感じるんです。
全力でその一点に集中し切るからこそ、持ち前の「深く考える」ことを活かせると思います。
逆にそうではなく、急かされてひたすら「複数のこと」を「同時進行」しないといけない。
そんな事柄だとその「長所」が埋もれていってしまう。
なぜか。
集中力が散漫になってしまうからなんですね。
そんな時の疲労感は普段の倍近くになるので、とても正常な判断なんて下せない。
これが負のループへつながる原因なんですね。
だからこそ、可能な限り静かに集中できる環境へ身を置くようにする。
そうすることで「長所」を発揮できると思います。
音楽で気分は上がるんだけど

「音楽を聴きながらの勉強は苦手」
「~ながら」。
これがキーワードになりますが、音楽を聴くのであれば、音楽だけを楽しむ。
勉強するのであればそこへ全力投球する。
こういった割り振りをすることでHSPの個性をコントロールできます。
これはボクの実例ですが、勉強をする前に音楽を聴いて最初にテンションを上げておきます。
音楽を聴くことで嫌なことを忘れられますし、こうすることで気分が高揚して、やる気がみなぎってくるんです。
そのまま勉強に入れば集中力も増して、内容が頭にスッと入ってくる。
こういった自分の長所を実生活に当てはめる方法もあります。
ボクにとって音楽は日頃、こり固まった感性を解き放って、解放してくれる。
そんな「なくてはならないもの」ですね。
音楽以外のことにも応用してみる

音楽以外にもこの方法は応用できて。
うれしく感じたり、幸せに感じることを何かをする前にしてみる。
臭覚に敏感な特性で勉強をするのであるなら、自分が好きな香りを部屋いっぱいに広げてリラックスした状態をつくる。
そのあとに勉強したら、グッと集中力も高まると思います。
あるいは、視覚や光に敏感であれば柔らかい灯りの間接照明を使ってみたり。
こんな風に自分が好きなことを何か作業前なんかにしてみる。
五感や幸福感も人一倍多く感じ取ることのできる繊細さんだからこその方法だと思います。
神経が体全体から飛び出ている感覚というか、アンテナの精度が高いのがHSPの特徴。
なので常に心がヒリヒリしている状態といってもいいかもしれません。
非繊細さんより疲れ方もずっと早いですし、心配事や不安感も感じやすい。
なので、自分の心をいい方向に動かして高めてみる。
不安や心配事を、心が無意識に喜ぶようなそんな楽しいことを習慣に取り入れてみる。
そうすることで、不安でいっぱいの思考が軽くなり集中力も高まると思うんですね。
メリハリをつける

繰り返しにはなりますが、HSPの人は複数のことを同時進行でこなす作業が苦手な場合が多い。
なので大切なことは「メリハリ」を付けるということ。
複数に分散するのではなく、「一点に集中」して取り組む。
これが、HSPの能力をいい方向へ引き出すポイントです。
もし今の仕事や環境が、そういった複数の同時作業をこなしたり、HSPの短所が露骨にでてしまう場合であるなら転職も全然ありだと思います。
そこにいれば消耗するスピードも早いですし、人生を豊かにする意味でも次を見据えた方がいい場合もあります。
もちろん、無責任には言えません。
でも仕事のために生きているわけではないですし、仕事はあくまで生きるための手段でしかありません。
自分にあったフィールドは必ずあります。
そこを見つけるのが次へのステップにつながると思うんですね。
音楽を楽しむ力は人並み以上

ボクの場合であれば五感の中でも聴覚が敏感で、好きな音楽を聴くとその時間だけは嫌なことを忘れられるほどその世界観に浸ります。
それが高じて、音楽を聴く環境にもこだわっているわけなんですが、とにかく心地いい音楽を聴くのがたまらなく好き。
明るく激しい音楽でも、暗くて悲しいニュアンスの音楽でも関係なく聴き込みます。
ちょっと聴き方は変わっていて、邦楽を聴くときなんかは何度聴いても歌詞が全く覚えられません。笑
ボクが聴いているのは曲調だったり楽器の音だったり。
あるいは、ヴォーカル域の声質を聴いているんです。
だから透き通った女性ヴォーカルの割合が多い。
さすがに何年も聴いている曲だと歌詞が入ってきますが、それでも断片的なんです。
そうそう、あとはサントラとかも好きですね。
作品に思い入れがある場合、曲を聴いただけで感情が高ぶります。
音の流れに全身をゆだねるイメージで、一気にその世界観に入ってしまう。
なので、何回聴いても鳥肌や感動を引き起こす。
「音楽を聴く」その時間だけは、まったく外界のことが気にならなくなる。そうお伝えしました。
ある意味で音に敏感なボクにとっては、とても大切な時間だといえるわけですね。
好きな音楽をたくさん聴こう

そこでいえることは、とにかく好きな音楽をたくさん聴こうということです。
音楽が好きな繊細さんであればなおさら。
良いことも悪いことも過剰に受信してしまうからこそ、自分の感性を解き放って心を癒すことが何より必要です。
自分が心地い音楽をたくさん聴いてみる。
そうすることで、やる気だったりやってみたいことへの活力になります。
もっといい音を楽しみたいのであれば、使っているイヤホンやヘッドホンを変えてみる。
アンプやリケーブルもしてみる。
音の変化も気づきやすいので、そういう楽しみ方もとてもいいと感じます。
まとめ
HSPの方で音楽を聴くのが好きでたまらない。
そんな音楽を聴くことへの集中力を高めるためには
「~ながら」
をなくすこと。
そして「分散」しないこと。
この2つが繊細なHSPの方が集中するために無くすべきことです。
音楽だけではなく、ほかの分野に感心があるHSPの方にも当てはまります。
分散することなく、「一点集中」に変えることでそれぞれの事柄に強い集中力を発揮できるんです。
それをもっと強力にするため、事前に自分が好きなことをして高める。
音楽を聴くのが好きであれば、音楽を楽しんでから物事に取り組む。
そういった方法です。
実際にボクもこの方法で、苦手だった職場の試験などにも受かり続けられています。
それくらい負の思考を断ち切って、モチベーションが高まるんですね。
もし、何事も散漫になって全然集中できない。
そんなHSPの悩みをもっている方がいたら、今回の記事をぜひ参考にしてみて下さい。
それでは。