イヤホンの端子に変換ケーブルを付けることで得られるメリットと意外なデメリットとは

お気に入りのイヤホンがあって、それを長く使っていると出てくる悩みの一つとしてあるあるなのが、つなぐプレーヤーやアンプなどを新しいものに変えてしまった場合、イヤホン端子と接続機器のジャック部分が合わなくなる問題。

例として、イヤホンが2.5mm 4極プラグ、プレーヤーやアンプなどの機器側が3.5mmステレオミニプラグなどがそうですね。

こんなときはイヤホンのケーブルを変えるか、端子そのものを換装するなどが思い浮かびます。

でも一番手っ取り早くて簡単な方法は「変換ケーブル」を付けることだと思うんです。

先の例でいえば、メス側が2.5mm 4極→オス側が3.5mmステレオミニプラグであれば問題なくこれまで通り、イヤホンもアンプなども使えます。

変換ケーブルを使えば一見そんな悩みも解決できるわけですが、そこには意外な落とし穴もあったりします。

そんな落とし穴も含めて、変換ケーブルを使うことのメリット、デメリットをお伝えしていこうと思います。

端子の種類は?

イヤホンの端子といっても何種類か存在していて、正直どんなものかなんて意識したこともないって方もいるかもしれません。

でもそれぞれで良さがあって。

そんなプラグがどんな種類があるのか。

まずは身近でポピュラーなプラグを振り返ってみます。

3.5mm ステレオミニプラグ

オーソドックスで古い機種から脈々と使われてきたのが「3.5mm ステレオミニプラグ」です。

通称「ミニプラグ」と呼ばれていますね。

イヤホンであれば最近でこそ後述する2.5mm 4極プラグが多く採用されはじめてきましたが、それまではこの3.5mm ステレオミニプラグが主流だったといってもいいくらい広く使われています。

プラグ部分をよく見てみるとわかるのですが、ミニプラグであれば

黒い線が2本入っているのが確認できますね。

そして金属部分が3分割にされているのが特徴。

なので「3極」に分類されます。

信号としては「L チャンネルの信号 + R チャンネルの信号 + L,R共通のグランド(アース)」という流れです。

先ほどからお伝えしていますが、イヤホンやプレーヤーやアンプなども含めてこの3極ステレオミニプラグがとても多く採用れてきました。

今でも、まだまだこのプラグを採用しているメーカーも多いいですね。

素材そのものも豊富に展開されていて、金メッキや銀メッキもの、高価なものでロジウムメッキ仕様のものまであります。

リケーブルくらいの変化があるかと言われればそんな変化は感じられませんが、耐久性や電気信号の流れ方など、微々たる変化など少しでも「音質向上」を目指すのであれば試してみる価値はあると思います。

それに外観もいいものがあるので、好みで自分の音楽環境に合わせることができる。

そんな楽しみ方や幅があると感じますね。

2.5mm 4極プラグ

続いて4極のプラグ。

通称、ミニミニプラグなんて呼ばれていますね。

3.5mm ステレオミニプラグに1本線が増えて3本になっています。

分割された金属部分は4本です。

プラグ径も3.5mmと比較して2.5mmと細くなっています。

いわゆる高音質規格の「バランス駆動」に対応するプラグですね。

信号としては「L チャンネル + L チャンネルグランド + R チャンネル + Rチャンネルグランド」という流れです。

3極と4極を比較して並べてみると

  • 3極「L チャンネルの信号 + R チャンネルの信号 + L,R共通のグランド(アース)」
  • 4極「L チャンネル + L チャンネルグランド + R チャンネル + Rチャンネルグランド」

となります。

3極は「L,R チャンネルで共通のグランドに信号が流れる」ので

クロストーク = 左右の音の混信があった。

それを4極ではすべて個別に流すため、そんなクロストークの問題から脱却できたわけです。

そんなわけで「高音質」と謳われる機会が多いですが、もちろんそのこと自体は良いことだと思います。

けれど、アンプやプレーヤーが4極の入り口があったとしても、内部が2チャンネルの場合もあって。

それだと「疑似バランス」となってしまいバランスの意味がなくなってしまう。

そんなこともあるので注意が必要になります。

バランス関係はこちらまとめてあるので、気になる方は参考にどうぞ。

ヘッドホンのバランス接続が無意味なんて言わせない。その理由4選

yotamblog.com

変換ケーブルを使うことのメリット

よく目にするプラグを2種類紹介しまたが、実際に変換ケーブルを使うときって、この2種類を変換する機会が多いと感じます。

で。

そんな変換プラグを使うことのメリットを考察したときに

  1. つなげられる端子の種類が増える
  2. 延長することで取り回しがよくなる

が具体的なメリットして考えられます。

1. つなげられる端子の種類が増える

実は最近、プラグの種類も大幅に増えていて、それこそ気付かないうちにバリエーションが増えていて。

3.5mm でいえば3極だけではなく2極の「モノラル」、4極の「バランス駆動」もある。

さらには5極なんてものまであるので更に幅は広がります。

でね。

こんだけ種類があると、それに合わせてイヤホンや機材を揃えるとなると費用はかさむしそもそも対応していない場合も多い。

そこで「変換プラグ」をイヤホンとプレーヤーやアンプなどの間に挟むことで使用可能になるわけです。

変換ケーブルもそれぞれの規格に合わせて製品化されているので、それこそ「痒い所に手が届く」のイメージ。

だいたい調べれば入手が容易にできる。

なので、プラグが合わなくて悩んでいるのであれば、とりあえずこの「変換ケーブル」を使う事で音は出るようになるので「音質は気にしないよ」って方はオススメします。

2. 延長することで取り回しがよくなる

変換ケーブルの良いところは、ある程度長いものを選べるということ。

例えばイヤホンのケーブルが極端に短い場合があります。

昔の「SHURE SE530」などがそうでしたね。
(どんだけ前のイヤホンだよって思われるかもですが、実は今でも気に入って使っているです。笑)

そんなときに変換ケーブルと合わせて、長さもチョイスできればそんな悩みも合わせて解決ができる。

なのでまさに一石二鳥といえるわけです。

あるいはイヤホンの長さ自体はちょうど良いんだけれど、バッグやカバンなんかに入れるともう少し取り回しをどうにかしたい。

そんなときも変換ケーブルで「延長」してしまえば取り回しも楽になります。

そんな使い方もできます。

デメリット

続いてデメリット。

変換ケーブルを使う事でのメリットはお伝えしました。

確かに変換ケーブルは便利で汎用性も高いですが、どちらかといえばデメリットの方が大きいのもまた事実。

具体的には

  • 断線リスクが高まる
  • 延長することで絡まりやすく、ノイズの影響も考えられる
  • 異種金属の結合で音質劣化を招く

などの3つが考えられます。

そこをこれから深堀していこうと思います。

断線リスクが高まる

まずは断線リスク。

SHURE SE530単体のケーブルが極端に短いので変換ケーブルを使っているとお伝えしましたが、それに伴って「断線のスピード」もはやくなりました。

とくにプラグの根元なんかが一番断線してましたね。

つないだ部分から捻じれたりするのが断線の原因ですが、もし変換プラグを使うのであればある程度の「断線リスク」は考慮する必要があります。

あとはつないだ箇所に過剰な力が加わったりする場合も同様ですね。

要は何かに引っ掛けてしまい、ケーブルにテンションがかかり変換プラグをつないだところから外れてしまったりする。

外れるだけならいいですが、そこから断線することも大いにあり得ます。

なのでどうしても断線などの劣化することは念頭に変換プラグを使った方が良いと感じます。

延長することで絡まりやすく、ノイズの影響も考えられる

長さもある程度選べますが、長くなればなるほど「絡まりやすくなる」

絡まれば少なくても劣化につながりますし、そこから「断線」することだってある。

絡まったことでイヤホン本体側のケーブルも傷めかねません。

延長することのデメリットで音質的なことだと、「ノイズ」が混じってしまう可能性があるということです。

ケーブルがシールド線であればそんなに気にする必要もないかもしれません。

でもイヤホンではそんな対策はそこまでできません。

なので「長くした分だけのノイズの干渉が発生する」

このことを覚えて入れもらえればと思います。

異種金属の結合で音質劣化を招く

変換ケーブルを使うことのデメリットとしてはここが最大かもしれません。

オーディオ全般に当てはまるですが、金属の接点どうしで違う金属を使った場合、異種金属の結合でダイオードが形成されてしまい、「音質劣化」を招いてしまう。

余計なダイオード部分通ることで主に「高域」などが伸びなくなります。

なのでどうしても変換ケーブルを使用するのであれば、同種の金属であるプラグを選んで付けてみて下さい。

できるだけ何もつながない方が音は良い

ここまでデメリットを考察してみると、イヤホンとプレーヤーやアンプの間には

「余計なものは入れない方が良い」

ということが見えてきます。

断線、ノイズの干渉、機材損傷リスク、異種金属の結合によるダイオード形成での音質劣化など。。

音質面でも劣化の面からみても、決してお世辞にもいいとは言えない。

出来る限り余計なものは入れず、シンプルにイヤホンとプレーヤーやアンプで簡潔させた方が「音質的には良い音が出る」となります。

終わりに

ボクも以前はなにも知らずに変換ケーブルを使っていました。

しかも、延長させようと変換ケーブルに変換ケーブルを足して使っていたころもある。

音質的にはかなり劣化していたと思うし、かなり劣悪な環境でしたね。

今思い起こすと、その頃の断線率もかなり高かったです。

変換ケーブルは「痒い所に手が届く」そんな製品なんですけど、思わぬデメリットもかなり潜んでいる。

なのでもしこれから変換ケーブルを使いたいなと悩んでいる方がいれば今回の記事を参考にして選んでみて下さい。