【ヘッドホン】ケーブルは有線、無線どちらがいいの?そのメリット・デメリットを考察してみた

最近ではケーブルを意識しない、ワイヤレスヘッドホンが日常に浸透してきました。

外での使用であれば、ケーブルが物に引っかかってしまうなどの煩わしさから解放されます。

プレイヤーが近くに無くても、Bluetoothなどとつないでいれば、ある程度の距離があってもそのまま音楽を楽しめます。

けれど、そういった恩恵を受ける代わりにいろいろと音に関して「劣化」をしてしまうわけで。

オーディオに関心のある方なら、そういった理由から避けてしまう場合もあります。

もちろん、有線ヘッドホンにもいい面、悪い面がある。

そんなワイヤレス時代の到来だからこそ、ヘッドホンなどのオーディオに興味を持ち始めた方であれば選択肢が増えて、「有線がいいのか」「無線がいいのか」分からなくなると思うんです。
(ボクなら悩みますw)

ワイヤレスなのか従来のケーブルタイプがいいのか。

そこにフォーカスしてお伝えしていこうと思います。

ケーブルの有無

ワイヤレスなのか、それともケーブルタイプなのか。

その決定的な違いは「ケーブルの有無」です。

双方にメリット、デメリットがあって使う目的がどこに向いているのかで用途も変わってきます。

これからヘッドホンやイヤホンを買いたいなと思う方がいれば、「ワイヤレスが流行りだから」と流されるのではなく、なぜワイヤレスがいいのか。

あるいはなぜ有線がいいのか。

その違いや恩恵を理解する。

それによって購入する際の「明確な目安」になると思いますので参考にしてみて下さい。

無線のメリット・デメリット

最近ではワイヤレスのみならず、Bluetooth対応、あるいはノイズキャンセリング機能を駆使した製品も出てきています。

そんなワイヤレスタイプのヘッドホンをまずは深掘りして考察していきます。

無線のメリット

ワイヤレスタイプの何よりのメリットはやはり、ケーブルが有ることから引き起こされる「煩わしさからの解放」が上げられます。

ここが真髄ともいえるメリットですね。

従来のヘッドホンなんかでは、ケーブルの保管を怠ってしまうとカバンの中で絡まってしまったり、聴きたい時にすぐ取り出せないという事態が起きてしまうことも。

またそういうことが続けば、ケーブルの断線リスクがついて回ります。

断線を防ぎながらイヤホンを壊すことなく長持ちさせる保管法7選」でお伝えしたことはイヤホン視点からのものですが、ヘッドホンでも同様のことはいえるので参考にどうぞ。

その点、ワイヤレスヘッドホンであればそんなストレスからも開放されます。

音楽は聴きたいけど「ケーブルの扱いがとても面倒に感じたからヘッドホンは使わなかったけど、このワイヤレスなら使いたい」

そんな方もいると思うんですね。

とにかくストレスフリーに音楽をどこでも楽しみたい。

そんな願いを叶えた次世代の規格だと思います。

無線のデメリット

続いて無線のデメリット。

従来のヘッドホンよりは、まだまだ新しい規格ではあるので現段階でもいろいろな試行錯誤を重ねて改善が施されています。

日を追うごとに進化をしているのは確かです。

けれど。

「音質」に焦点を合わせた場合、やはりワイヤレスタイプは従来のヘッドホンに劣ってしまうんですね。

もちろん、すべてではない。

ある程度のハイエンドクラスの有線ヘッドホンであれば、まずワイヤレスに勝ち目はないと思います。

端的にワイヤレスヘッドホンのデメリットを上げるなら

  • そもそもの音が良くない
  • ケーブル有りでは普通にできていた「信号損失」が大きい
  • Bluetoothであれば圧縮と解凍で遅延が起きる
  • ノイズキャンセリング機能があれば音楽信号も一緒に消してしまう

の4つです。

音質に比重を置いている方であれば、どうしてもこういった要素がネックになってしまいます。

デメリットの考察

ワイヤレスヘッドホンの「音質」や「本質的」なところで悩んでいる方に向けて、このデメリットがどんな風に音楽へ悪影響を及ぼすのか。

それを考察していきます。

  • そもそもの音が良くない

端的すぎて抽象的ですが、やっぱりどこか音質的にあまり良いとは思えないんですね。

音に着目して、こだわりを持って生み出されたワイヤレスヘッドホンもあるので、一概には断言はできません。

けれど、後述する要素をトータルで考慮したら「とりあえずスタイリッシュに音楽を気軽に聴きたい方むけ」と割り切りが必要になると思います。

  • ケーブル有りでは普通にできていた「信号損失」が大きい

有線タイプ。

通常のケーブルが有るタイプのヘッドホンであれば、断線をしていない限り起こり得ない、「信号損失による音切れ」が浮かんできます。

「ワイヤレス」っていう性質上、どうしても障害物、またはBluetoothの信号を阻害する遮蔽物があると音の信号が途切れてしまいます。

信号が途切れれば、音はぶつ切りに鳴ったり信号が停止して音が鳴らなくなります。

とはいっても。

ケーブルがあったとしても僅かな信号損失はあります。

けれどワイヤレスだとそういった損失は大きくなると思うんですね。

よほど環境が良い場所であるなら、安定的な音の信号受信ができてまだ安心できます。

それでも外で使うのであればなかなか厳しい。

そう考えるなら、その点はやはり通常のケーブルがあるヘッドホンに軍配が上がってしまうんですね。

  • Bluetoothであれば圧縮と解凍で遅延が起きる

Bluetoothを使う以上、Wi-Fiなどに比べて回線がどうしても細くなってしまいます。

実は、スマホや音楽プレーヤーから音を転送する前に、音源を自動的に「圧縮」して送っているんです。

受け取ったヘッドホン(イヤホン)側でそれを解凍して「音楽」に戻しています。

どんなに元の音源が良くても圧縮 → 解凍で「劣化」や「遅延」が起こるんです。

Bluetoothの転送規格はSBC → AAC → Apt-X → AptX LL → AptX HD → LDACの6種類で、SBCから矢印に沿っていくほど規格的に音は良くなります。

でね。

AptX LL規格以下の製品では、出てくる音は全て「MP3程度」になってしまうということ。

AptX LLであればCD音質の48kHz/16bit で、信号の遅延も少なくなります。

最も音質の高い、LDACであればハイレゾ規格にも対応していて、96kHz/24bitを可能としています。

ワイヤレスヘッドホンでもここ最近では「ハイレゾ」を謳ったものもあります。

参考記事:「ハイレゾ、CD、レコード、カセット。音源別で比較をしてみたよ

ただここで見逃せないのが、

ハイレゾというデータ量の増加で、圧縮・解凍に時間がかかり音が遅れてしまう。

つまり、正常な通信環境であっても「音楽が何度も途切れてしまう」そんな現象が起きてくるんですね。

  • ノイズキャンセリング機能があれば音楽信号も一緒に消してしまう

ノイズキャンセリングの宿命的なデメリットがあります。

ノイズキャンセリングは、マイクから感知した騒音を打ち消すために、「逆の傾向」を持つ音を発生させ、それによって「ノイズを打ち消す」という仕組みなんですね。

電車の走行音や、オフィスの空調の音、自動車の騒音、これらはノイズキャンセリング機能で効果的に打ち消すことはできます。

ただし、ノイズを打ち消すということは当然、「音楽信号の一部」も消失してしまうんですね。

つまり、元の音源とは明らかに違う質感の音になってしまいます。

そう考えると、「音を正確に高音質に楽しみたい」

こう考えるオーディオファンには受け入れがたい要素にはなってしまいます。

音に比重を置くのであれば有線ヘッドホン

もし、これからヘッドホンあるいはイヤホンを選びたいと考えていて「音質を何よりも重視したい」と考えているのであれば断然、従来の「ケーブルがあるヘッドホン」をオススメします。

先述した信号損失もそうですが、リケーブルなどに対応したヘッドホンであれば、よりグレードの高いケーブルを選定できます。

またケーブルの種類でも確実に音質は変わりますし、リケーブルをしていく中でベストな組み合わせを探す楽しみもあります。

参考記事:「音質を変えるヘッドホンケーブル。禁断の編み込みケーブルを包み隠さず公開。

ヘッドホンアンプへの接続も可能になるので、よりパワー感のある「ヘッドホンの底力をフルに発揮できる」そんな楽しみ方もできるんです。

スマートさ重視ならワイヤレスヘッドホン

音質はある程度であっても「手軽」に音楽をどこでも聴けて「ケーブルなどで煩わしさを感じたくない」

このポイントを狙うのであれば、ワイヤレスヘッドホンはとても向いていると思います。

スマートさや、ストレスといった一面でみればこれ以上ないくらい「楽」でフットワークも軽いと思います。

音質も損失があるといっても、「パッ」と聴いた印象ではそんなにいうほど劣悪な音でもない。

なので音質的にさらなるグレードを望まず、「スマホやプレイヤーのみで簡潔させるなら」これ以上ない選択だと思います。

終わりに

ボクはどうしても音質を最優先するために、音源にまで立ち返って改善を図ってきた部類です。

なので、個人的にいえばワイヤレスヘッドホンにはどうしても魅力を感じない。

これがボクの正直な考えなんですね。

それに有線タイプのヘッドホンやイヤホンはまったく不快に感じないし、むしろ音質向上への大切な部材の一部です。

なにより「素材や機材の相性で音色が変わる」そんな神秘的な魅力もあわせ持っています。
(どんだけケーブル愛が強いんだろう…笑)

でも、ワイヤレスヘッドホンを否定するつもりは全然なくって。

ようは音に対するベクトルが違うだけ。

先述した通り、まだ新しい技術でもあり今後さらに「進化を遂げる」

そんな伸びしろも大いにあると思うんですね。

なので今回の記事は、現時点での個人的主観が強い内容とはなりましたが、ヘッドホン選びの参考にしていただけたらと思います。