先日こんな問い合わせをもらいまいた。
「イヤホンを中古で買うのはどう思われますか?メリット・デメリットも知りたいです。」
こんな内容の質問でした。
イヤホンを中古で買うこと自体は全然ありだと思いますし、昔買い残ったレアなイヤホンでも安く中古でゲットできたりします。
だから中古で買う分には問題はいですが、質問者の方の問い合わせにもあった、メリット・デメリットが必ずある。
なのでそういったところも深堀りしていこうと思います。
中古で買うメリット

中古で購入するメリットとして以下のことが考えられます。
- 安い
- 複数のイヤホンが入手できる
- 激レアなイヤホンも中古なら入手できる
- 入れ替えがスムーズ
- こわれても使いまわしが効く
の5つです。
安い
中古で買う最大のメリットとして「安い」が浮かんでくると思います。
なんといってもこの安さが中古で買うことの醍醐味であるわけなんですが、新品でイヤホンを買うとなると、特にハイエンドクラスだと価格もそれ相応に高くなります。
でも一旦、人の手に渡ったものであれば基本的に価格は大幅に値引きされるので、あえて新製品として販売されてイヤホンをその時は買わず、ある程度中古が出揃うのを待ってそこを狙って買う方もいるくらいです。
実際に、出たばかりの製品でもすぐに中古として出回るケースもあります。
専門店だったり、フリマアプリ、ヤフオクなんかが有名な購入先としては有力ですね。
なので、一度人の手に渡ったという点がまったく気にならない方であれば、こういった方法で新しいイヤホンを入手する方法だってあります。
新製品ではなくても過去のハイエンドイヤホンなんかでも、ある程度時間が経過してさえいれば、新品価格よりかなり安い金額で入手できる。
なのでそういった中古の利用方法もあるんですね。
複数のイヤホンが入手できる
メリットその2
「安くなっている」っていう最大のメリットを活かして、複数のイヤホンを同時に狙えたりします。
もともと価格がそんなに張らないイヤホンであれば何本かまとめて購入することができる。
たくさんのイヤホンを「収集目的」で揃えている方であれば中古はうってつけですね。
ある程度予算があるなら、上物のイヤホンを複数買いだって可能な場合があります。
激レアなイヤホンも中古なら入手できる
以前発売されたイヤホンで生産本数が決められていたり、限定イヤホンで当時買いそびれたイヤホンはもう二度と新品としては入手することはできません。
でも中古であるなら話は別で、「当時買えなかった」もしくは「その存在すら当時は知らずあとになって知り後悔した」。
そんなイヤホンであっても入手ができるんですね。
もちろん、そのイヤホンがどの程度レアで貴重性があるかで変わりますが、比較的容易に手に入るものであれば、こまめにネットのショップなんかを探していれば見つかることもあります。
レアなイヤホンであればすぐに売れるかヤフオクなんかで競り合いになる可能性はありますが、それでも「二度と手に入らない」と思っていたイヤホンが売りに出るので、中古ならではの魅力ですよね。
入れ替えがスムーズ
中古ということで、もし音質が気に食わない場合なら、再び中古として気軽に売りに出すことができます。
リアル店舗での視聴が困難で、ネット上の音質評価を見てもいまいちイメージがわかない方もいるかもしれません。
そうであるなら、中古でそのイヤホンを狙ってみるといいですね。
繰り返しお伝えしてる通り、中古の利点は「安さ」。
なので中古で買ってみて、もし気にいるようであればそのまま使えばいいし、そうでないならすぐ手放して次を考えればいい。
新品で買っても入れ替えはできますが、これが高価な機種だとそうもいきません。
気になるイヤホンがあって、どんな音質か不安と感じるなら少しでも安い中古に狙いを定めてみると損をするリスクを減らせるのでオススメです。
壊れても替えが効く
んで。
ふだん使いで気に入っているイヤホンがあるけど、扱いに関しては特に気にしておらず、「すぐに断線したり壊れたりする」という悩みをお持ちの方であれば、中古でイヤホンを入手して、ある程度のダメージ品であればなんの気兼ねもなく使い倒すことができます。
「消耗品」としてイヤホンの状態を意識せずに使うので、壊れたらまた安く替えを購入できます。
中古のデメリット

続いて、中古で買うことのデメリットです。
- 傷や汚れが気になる
- 保証が効かない
- 大切に扱わない
- 気付きにくいドライバーの傷みがある
の4つです。
後述しますが、ボクは中古での購入で痛い目にあったことがり、しかも製品の詳細な説明文にも「完動品」扱いで出ていたんですね。
その体験談も交えながらお伝えしていきます。
傷や汚れが気になる
中古というものでついて回るのがイヤホンの状態。
傷や汚れ、または劣化具合ですね。
ネットで中古を買うのであれば、そこで掲載されている写真が全てです。
そこをどれだけ精査できるかで決まり、現物を手にした時、いかに失敗するリスクを減らせるかにつながるわけです。
イヤホンの状態をABCで評価されることもあるのでそこも交えてよく観察する必要があります。
説明文も参考こそできても、アテにはならないのであくまで写真をよく見ることがポイントです。
たまに掲載写真が使い回されたものやメーカーから引っ張って来た場合もあるのがあるので、そういったものは選ばないに越したことはありません。
レアなイヤホンであるなら買ってみる価値はありそうですが。
そうでないなら、きちんと出品者なりが撮影している商品を選ぶといいですね。
保証が効かない
中古であれば最初から割り切る必要もありますが、新製品以外であれば基本的に「保証は切れている」と考えておいた方がいいです。
メーカーへの修理依頼もできないことはないですが、有償になります。
その点は考慮して中古のイヤホンを選びたいですね。
大切に扱わない
メリットの項目で取り上げた「壊れても替えが効く」のデメリットとしても考えられますし、中古品全般にいえます。
どうしても「中古」として購入しているので扱いが雑になってしまう。
「消耗品」として割り切っているならまだしも、そうでないなら大切に扱いたいですね。
一度中古を買い続けたことで身についた「雑に扱う」は新品を買ったときでも無意識のうちに同じことをしてしまうリスクにつながる可能性だってあります。
せっかく新品で買っても雑に扱えば劣化するスピードは早まりますし、愛着も薄れてしまいます。
なので中古であるからこそ、大切に扱いたいですね。
気付きにくいドライバーの傷みがある
んで。
これがとてもたちが悪い。
中古で買うことの最大のデメリットとボクは思っているほどです。
どういうことか。
以前、3000円以内の比較的「安価」な部類のイヤホンではあったんですが音がとてもスピーカー寄りでデザインも使い勝手もよく、とても重宝してたんですね。
でも、そのイヤホンが生産終了品になってしまい、入手するための方法は中古しか無くなりました。
中古であれば時たま見かけることはあったのでそこを狙って購入していたんです。
で。
いざ購入して音を聴いてみると、左右の音圧さを微妙に感じるんです。
それもパッと聴いた程度では判断がつかず、でも明らかに左右の音のバランスがおかしい。
完動品をもっていたので聴き比べてみるとやはり音の鳴り方が不自然だったんです。
要は、内部のドライバが壊れていたわけなんですが、出品段階では「音は正常に出ます」と記載があったんですね。
確かに音は出る。
けれどそれは完動品とは違うわけで。
しかも2、3回別のところで入手したイヤホンでも同様なことがありました。
なので、こういった経験からボクは中古を買うことは激減しましてね。
もし買うのであれば、一本正常な同等のイヤホンをもっていると安心ですが中々そうはいきません。
なので、こういったリスクもあることをぜひ知っておいてもらいたいんですね。
このドライバの傷みに関しては、ヘッドホンでも経験しているので少しは説得力が上がるのではないでしょうか。笑
参考記事:「FOCALヘッドホンを中古で買ってはいけない理由」
同じメーカーのシリーズを揃えるには最適

そんな買う側としてはどうしようもないデメリットが気になりますが、それ以上にいいこともあります。
たとえば、一つのメーカーをとても愛用していたとします。
そのメーカーの一部ではなくコレクションとして全て揃えたいというファンはいるもので。
ひとつメーカーから出たすべてのイヤホンを揃えるとなれば相当な出費になります。
けれど中古であるならある程度まとまって買える利点があるので、ここで大きな力を発揮します。
(ボクもとあるメーカーが好き過ぎてすべてコレクションしようか画策中ですw)
カラバリもコンプリートできる
あとはカラーバリエーション。
ありますよね。
とてもかっこいいデザインですべて網羅したくなるイヤホン。
そんでもって、デザインだけではなく音も良ければ普段使いとして愛用できる。
その日の気分や服にも合わせてカラーを変えられるので、コンプリートしたくなる欲が余計にムクムクと湧いてくるw
そんな悩みも中古であるなら、まとめて入手できます。
終わりに
ここまで中古で買うことのメリット、デメリットを伝えしてきました。
中古ならではの目に見えづらい厄介なデメリットも存在するので一概に「中古をどんどん利用しましょう」とは言えません。
しかし、メリットも相応に無数にあるのでそれらを良し悪しをしっかり理解した上で、上手に中古のイヤホンを購入していただければと思います。
それでは。