FOCAL UTOPIAを鳴らすならコレ!おすすめのヘッドホンアンプとは?

UTOPIAヘッドホンを手に入れてみたはいいけれど、それをどうやって鳴らしていくのかが課題になってきます。

DAP直刺しやポタアンを間に入れた程度ではUTOPIA本来の良さがわからず、かなりアンプを選ぶタイプのヘッドホンなんですね。

たまに「思っていた音質と違っていたから」とそんな理由で手離すような記事をどこで読んだ覚えがあるのですが、正直もったいない。

きちんとドライブ力のあるアンプにつなげれば恐らく「手離せなくなる」と思います。

ボクが実際に使ってみたアンプの中で特にオススメできる機種をお伝えしていきますのでぜひ参考にどうぞ。

UTOPIAを鳴らし切る要素

UTOPIAヘッドホンを完全駆動させるためには複合的に機材の組み合わせを考えていく必要があります。

いろんなバリエーションが存在していると思うのですが、「真空管アンプ」をメインに据えた場合だと「FOCAL UTOPIAの気になる音質は?100%の実力を発揮させてみた結果」で書いた通りで、もう一度振り返ってみると

  • リケーブル
  • 真空管アンプ
  • DAC
  • プレイヤー(NAS)
  • 電源

を根本から見直しています。

UTOPIAって音源はもとより、機材の音質傾向やニュアンス的なものまで余すことなく再現してしまうので機材のトータルバランスも大きく関わってきます。

アンプとDACの関係性は「フルディスクリート構成」であること。

ようは大量生産できるICとは違い、ディスクリートは一つ一つ各パーツを吟味して作られているので品質そのもが違うんですね。

だからといって「ICよりディスクリート構成の方が音質的には良い」もしくはその逆も然り。

それで音質的な優劣は図れません。

何が言いたのかといえば、真空管アンプはフルディスクリート構成であり、DACに関しても同じ構成のものを選んでいるので、相性的にも申し分ないんです。

また、DACと同じメーカーのNASを使っていますが、最大の魅力は「I²s接続」が可能なこと。

簡単に言えば、余計な変換処理をしていない鮮度が高い音源をDACに送り、再生が可能なんです。

この接続法がまともにできるメーカーは少なく、かなりUTPOPIAの音質にも影響を与えます。

そして、電源部。

これも徹底して管理しているので、各機材にクリーンな電圧を供給して正確なパフォーマンスを発揮させている。

ボクの音楽環境ではここまで詰めてようく、UTOPIAの底力をすべて体感できたと確信しています。

おススメのヘッドホンアンプは

いろいろと音質を高める方法はありますが、何が一番効果があるかと問われればやはり「アンプ」だと思います。

アンプ次第で音の厚みや、深く鋭く弾む低域、伸びのある高域、広大な空間表現などがガラッと変化してしまう。

なので、半導体であろうと真空管であろうとドライブ力が強いものを選ぶ必要があるんです。

ボクは基本的に真空管アンプ以外は使いませんのでオススメするアンプも真空管アンプになります。

しかし、オペアンプを使わない、真空管使用率100%のアンプです。

大半の真空管アンプがAB級動作といって、半導体とのハイブリッドアンプという事実があります。

中には真空管は味付け程度の役割しかしていないものでも「真空管アンプ」と称されるのでなかなか判別が厳しいですね。

据え置き

で。

そんな玉石混交の中でも、純粋な真空管アンプはあるわけで、据え置きとして愛用しているのがWOO AUDIOの「WA22」です。

WA22はオール三極菅構成、A級動作、フルバランスに優れたアンプでそのままでももちろんいい音ではあります。

冒頭でもお伝えしましたが、「フルディスクリート構成」であるメリットの一つに、内部のパーツに関してより高性能なコンデンサー、配線材などに換装できる伸びしろを秘めています。

これにより、爆発的な駆動力を叩き出すので、難しいUTOPIAでも完璧に鳴らし切るんですね。

フルバランスとして使えるまともな真空管アンプはこの「WA22」だけではないでしょうか。

ポータブル

続いてポータブル環境ですが、これも同メーカーの「WA8」が持運べる真空管アンプの中では群を抜いて最強だと実感しています。

アンプの構成自体も非常にWA22と近く、オール三極菅構成、A級動作、真空管使用率100%です。

唯一構成として違うのは整流管を使わないことぐらいで、そのサウンドはまさに「ミニWA22」と表現しても遜色ない音質です。

真空管アンプらしく、音が厚い。ボーカルも前に出て、解像度も申し分ない。

ポータブル用途では重すぎるかもしれませんが、それすら構わなくなるほど手離せないサウンドです。

もちろんUTOPIAも完全駆動に近い状態で奏でだしてくれます。

他にも真空管ポタアンとして、初代Continental(V1と呼ばれたりしますね)が非常に優秀です。

当時からV1は音が良いと評判でしたが、実は真空管使用率も80%とかなり高いんです。

ハイブリッドアンプなので、純粋な真空管アンプではないですが、それでも真空管の味を楽しめる絶好なアンプでしたね。

なのでこの辺が「音が良い」と言われた由縁なのかもしれません。

なぜ真空管アンプを選ぶのか?

それぞれのアンプについて、その良さに関しては先ほどからお伝えしている通りなのですが、なぜ真空管アンプを選ぶのか。

何度もお伝えしましたが、回路構成が「ディスクリート」であることです。

昔から使われている構成ではありますが、やはり一つ一つの部材を吟味してパーツを構成している点が魅力的ですね。

なにより素性の良いアンプであれば、パーツの換装でより高い次元のサウンドを実現できる。

これが真空管アンプを選びたくなる一つ目の理由です・

そして、過去のビンテージ真空管を使って音を増幅するわけなんですが、真空管の名称が同じであれば基本的にどのメーカー製でも特性は同じです。

しかし、年式やメーカーごとに微妙に音が違ってくる。

その点が非常に面白いですね。

半導体と比較したら、歪だったりチャンネルセパレーションは個々でみれば半導体が有利です。

でもそういった歪などの成分が微妙にマッチして、音に「倍音」をもたらすんですね。

数値上では歪でも出てきた音を聴いてみると美しい美音系サウンドになっているのでかなり興味深いポイントです。

また当時の個性的なメーカーごとにパッケージやロゴ、デザインなんかがあるのでコレクション性としてもかなり魅力があるんです。
(ボクの目にはサブミニチュア管が宝石にみえてしまいます…笑)

こういった音の傾向をUTOPIAであれば繊細に描き出してくれるので、音に飽きさせることなく、味のあるサウンドを楽しめる。

これが真空管アンプを選びたくなる最大の理由なんです。

お終わりに

真空管アンプでも当初、真空管の働きが13%しかないようなアンプにつないでUTOPIAを聴いていた時期がありました。

音的にも全体的にシャカシャカ鳴っていて、音の厚みや深い低音域は影を潜めていたんです。

でもWA22、WA8に巡り合い、FOCALも提唱している「スピーカーサウンド」を実現しました。

ある時、真空管使用率13%と100%のWA8を聴き比べましたが、その差は圧倒的で、これまで聴いていた真空管ポタアンはかなり音が薄く感じて驚愕したのを今でも鮮明に覚えています。

アンプに関してはかなり偏ったものになりましたが、これから真空管アンプを使ってUTOPIAを鳴らしてみたい方がいればぜひ今回の記事を参考にUTOPIAを強力にドライブしてみてください。