ハイレゾに対応していないイヤホン、ヘッドホンはハイレゾを再生できるの?

「ハイレゾ対応ヘッドホン・イヤホンじゃないと、ハイレゾ音源は聴けないのですしょうか?ハイレゾ音源がないのに対応ヘッドホン・イヤホンを購入するメリットはありますか?」

以前、そんな質問をもらいました。

ハイレゾ音源が普及し始めて、これまでのイヤホンやヘッドホンで聴けるのか。

最近でこそハイレゾ対応ロゴが貼ってある機種も増えてきましたが、なかなかそれでも「これで再生できるんだろう?」って思われてる方もいると思うんです。

ハイレゾ対応機種はハイレゾの音域の対応しているってだけなので、ぶっちゃけ自分が好きなイヤホンなりヘッドホンで聴くのが一番だと思います。

ハイレゾって規格が出て、プレイヤーが揃ったまではよかった。

でも肝心な音を奏でるイヤホン、ヘッドホンに関しては結構、曖昧な感じがしてたんですよね。

なので、その辺を深堀しながらハイレゾを余すことなく楽しめる機種も紹介しながらお伝えしていきたいと思います。

そもそもハイレゾって何?

最近はCDを買うっていう習慣から、配信をダウンロードするって流れに変わったわけなんですが、「ハイレゾ」って言葉は漠然と聞いてことがあるって人は多いと思うんですね。

「ハイレゾ」って言葉は知っていて、それが「音が良いもの」っていう認識までは漠然とでもある。

じゃあ、それがどんな風にいいのか?まではなかなか触れる機会が少ない。

年々、再生機器も進化しててスマホだって簡単にハイレゾをダウンロードできてしまう。

そもそもハイレゾって何なのか?

ハイレゾ(ハイレゾリューションオーディオ)

要は、CD化する際、収録しきれずにそぎ落としてしまった、その音の情報をより原音に近い状態にした音源の事ですね。

CDもかなりの高音質な媒体なんですが、それでも収録するときの容量を稼ぐため、音の情報=音の圧さ、太さ、繊細さ、奥行き。

そんな微妙なニュアンスを削ってしまっているわけで。

音のディティールとはよく表現したもので、CDになる前の原音にはあったそういったものが損失してしまっています。

なので、このハイレゾではそこを限りなく補完してしまおうっていう「音域の規格」なんですね。

で、

どくらい音の再現度があるのか数値で表すと

CDが48kHz/16bit

これに対してハイレゾが

  • 96kHz/24bit
  • 196kHz/24bit

がメジャーでよく見かける数値かと思います。

要はスタジオで作られた音そのものってこと

でね、

この数値っていうのが、簡単に言えばCDの収録でボヤけてまった音の輪郭を元の鮮明な状態に戻した数値といえるんです。

48kHz/16bitではぼんやり全体が薄れているイメージ

そこからハイレゾになると

96kHz/24bitで輪郭が鮮明に196kHz/24bitでより濃密で輪郭が濃いイメージですね。

48kHzや96kHzの部分がサンプリング周波数=音の音域の再現度と考えると分かりやすいです。

低いところから高いところまでスッと余韻が楽しめるそんな感じです。

bit部分=量子化ビット数の意味で、より細かい音を再現できると思ってください。

「kHz」とか「bit」とか小難しいんですが、要は「CDでは収録できなかった音の情報をハイレゾでは補っていますよ」って事なんですね。

一番ハイレゾとして多いのが96kHz/24bit。

これでCDの約3倍。

196kHz/24bitだとCDの約6.5倍もあるんです。

数値だけみると、CDからこんなにも音源の情報量が削がれているのかと認識できます。

余談なんですが、曲が作られる段階でマスタリングって作業をされるんですが、一体どういう作業なのか。

ざっくりいうと、

レコーディング→録音したいろんな楽器の音をミックス→そのミックスされた音源の音圧を上げたり、整えたりする作業をマスタリングって呼ぶんですね。

そこからスタジオマスターと呼ばれる最終的な完成版ができるんですが、CDになると、その器に落とし込むために48kHz/16bitまでグレードダウンしてしまう。

(でも正直、この段階でも十分音はいいです)

で、

ハイレゾはというと、その完成マスターからグレードダウンすることなくそのまま配信されるので、よりマスターに近い音で楽しめるんです。

ハイレゾを鳴らすには?

ここまでで何となくハイレゾのイメージは掴めたかと思います。

次はそれを鳴らしていくわけなんですが、もちろん専用のプレイヤーなりスマホが必要となってきます。

近頃は大体のプレイヤーで対応してるので、音源を取り込むところまでは問題なく進めると思うんです。

スマホだと専用のアプリだったり、アンプが必要になるケースはあります。

問題は、それを鳴らすイヤホンやヘッドホン。

冒頭でも書いたんですが、どの機種なら鳴らせるのか意外とここが曖昧なんです。

一応対応してるイヤホンやヘッドホンの箱には「Hi-Res Audio」っていうゴールドのマークが表記されてはいます。

このハイレゾマークがついた機種は、40kHz=高音域)までの再生ができるのでこのマークが付いてるんですね。

じゃあ、従来の機種が使えないかといえばそんな事なくって。

40kHzに達していないものだと、本来の音域は表現できないかもしれません。

でもね、

実際にハイレゾマークが付いていない機種で聴いてみると何の遜色もなくて。

むしろ、しっかり鳴らしてあげればハイレゾの極意を体感できるんです。

ハイレゾの良さって音楽そのもの、楽器の「余韻」であったりそんな部分をより明瞭に聴かせてくれる。

そんな規格て思うんですね。

特別に対応した機種でなくとも十二分にハイレゾの良さを味わえるとボクは感じています。

安いイヤホンやヘッドホンは厳しい

とはいったものの、あまりにも安価な機種だとはっきり言ってハイレゾの良さが分からないのも事実です。

正直、こもって何が何だか分からない、そんな風に聴こえてしまうタイプのイヤホンは厳しいかもしれませんね。

もちろん、5千円以内のイヤホンでもハイレゾを楽しめるイヤホンはあります。

finalのイヤホンですね。

惜しくも生産終了になった「Piano Forte Ⅱ」は優秀で、音の根本がスピーカー的な鳴り方をするんです。

一聴してすぐは気づきにくいんですが、間違いなくハイレゾの良さを体感できます。

聴く機会があれば試してみて下さい。

final製品は、自社で開発して、音に対するこだわりもヒシヒシと感じるメーカーなのでボクはオススメします。

同じ事がヘッドホンでも言えて。

外でも音楽を聴く方は密閉型を使ってると思うんです。

音抜けや音場の狭いタイプのヘッドホンだとやはりハイレゾの強みを感じにくい。

なので、ハイレゾをもっと楽しみたいって方がいるなら、開放型をチョイスするといいですね。

音抜けもいいですし、立体感も表現できてハイレゾの輪郭も掴みやすいです。

密閉型でも勿論、ハイレゾを体感できる機種があるので後ほど紹介しますね。

ハイレゾの良さを鮮明に描き出す機種は?

ハイエンドクラスのBA型イヤホンは抜群に合うと感じますし、カスタムIEMもオススメです。

鼓膜の近いところでハイレゾの持ち味を多感できるので。

シングルBAもクセがなく高域の表現が美しい、いわゆる「美音」タイプもいい。

ダイナミック型ならダイナミックレンジが広い分、空間表現の面で相性がいいと思います。

価格度外視で、ボクが体験したヘッドホン、イヤホンの中でハイレゾをより鮮明に感じた機種はともに存在しています。

このブログで何度も登場しているFOCALのヘッドホンですね。

ハイレゾだけでなく、出てきた音の質に関してはこれを凌駕できるヘッドホンはまだ現れていないと思うんです。

しかも、

開放型のUTOPIAに続き、密閉型のSTELLIAもあるので、外使いでも申し分なく、ハイレゾの良さを体感できます。

間違いなく1番ですね。

イヤホンではfinal 「Piano ForteⅩ-T」です。

クロム銅を使用した筐体で、同シリーズの中では音の表現力に関して随一です。

女性ヴォーカルの最初の息使いが何よりリアルで、これはイヤホンという領域を超えたサウンドですね。

同じシリーズで「Piano Forte Ⅸ-T」も聴いていますが、ステンレス筐体が奏でる、澄んだ高解像度の音もハイレゾには向いています。

でもハイレゾの醍醐味である「余韻」まで楽しむなら、「Piano ForteⅩ-T」に軍配があがりますね。

参考記事:「ハイエンドイヤホンと高級ヘッドホンは全く別物と思った方がいい理由

おわりに

かなり偏ったオススメ機種をざっくり紹介しました。

お伝えした通り、FOCALやfinalは何度もこのブログに登場しています。

結局、いろいろ聴いて試した中で自分の理想だったり、こだわりだったりが全て反映されてるんですよね。

だから、どうしてもこれがハイレゾを楽しむ上でもトップに君臨してしまいます。

これはあくまで、ハイレゾを究極的に楽しむという意味で紹介したわけですが、もちろん価格が高くなくても「名機」は確実に存在しています。

なので、ハイレゾ対応のイヤホン、ヘッドホンにとらわれることなく、たくさん気になる機種を聴いてみて、ハイレゾの「良さ」を実感として体感できる、そんな機種を探してみて下さい。